ニューヨーク留学を知る

ニューヨークと聞いてまず思い出すのは、映画の中で見る煌びやかなイメージではないかと思います。世界中から、多くの人々が夢や希望を抱いて集まってくる『憧れの場所』と思っている人も多いはず。『将来、ニューヨークで看護師として働くことが夢です。』『ニューヨーク留学や生活は大変ですか?』という質問を多く受けます。今回の記事では、ニューヨークで移民が1人で生き延びる事の大変さ、ニューヨーク留学や生活の過酷さについて触れていきたいと思います!

目次
  1. ニューヨーク留学/生活は過酷?
  2. 終わりに

ニューヨーク留学/生活は過酷?

答えは、0.1秒で『YES!!!!』です😿

家族や恋人、配偶者からの安全な住まいや金銭的サポートがある方は除外しますが、頼れる人が誰もいない移民はニューヨークで生きるのに死に物狂いです。アメリカの中でも、特に大都会ニューヨークでは、学業と仕事を両立しながら、移民が1人で強く生き延びるにはかなり過酷な場所です。

多くの人は『留学=勉強』という考え方が強いのではないかと思います。現に私も留学前は、英語と看護の勉強さえ頑張っていれば留学は大丈夫!と思っていました。しかし、実際には『留学=勉強を含めた生活全て』なのです!では、何がそんなにニューヨーク留学や生活を過酷にしている原因なのでしょうか?

1.ニューヨークの天気は気まぐれ

・気温の温暖差が激しい

ニューヨークは、マンハッタンの高層ビルが起こすビル風により、冬は寒さも一層厳しく体感温度も低めです。5月でも雪が降ったり、特に高層ビルの多いマンハッタンは熱が溜まりやすいため、夏にはヒートアイランド現象が起こることもあります。40度を超える暑さになったと思えば、次の日は雨と曇りで20度ほどになったり。前日はジャケットを着ていたのに次の日は半袖で過ごす、なんて気候もニューヨークでは普通にあります。ひどい時は、1日で20度気温が上がったり下がったりもする大都会ニューヨーク。天気によっても気温が変化しやすいので、現地で生活する留学生やアメリカ人は毎日天気予報のチェックを欠かしません。気温の変化が激しいニューヨークでは防寒対策はとても大切ですし、体調管理が極めて難しいです。

・極度乾燥

日本は湿度が高い国ですが、ニューヨークは真逆です。特に冬はセントラルヒーターなどで、室内が極度に乾燥しています。喉が弱い私のような人は、寝ている間に乾燥で喉をやられやすいです。体調管理や風邪予防のために、睡眠中は加湿器を常備しておくことが望ましいです。また肌も乾燥するので、乾燥肌やニキビ肌などに悩まされることもニューヨークに来て増えました😿ニューヨークには、私の必需品である喉ヌールスプレーが販売していないので、日本に帰った時は必ず爆買いします(笑)夏は高温多湿傾向な年もありますが、日本にいた私からするとニューヨークはカラッとしていて過ごしやすい気候に感じます。

・冬が長すぎる/極寒/雪が多い

ニューヨークは1年のうち冬が大半を占めます。日射時間が常に短く、天気の良い季節は極めて短い!それがニューヨークです。そしてとりあえず寒い...🥶私は雪のほとんど降ることがない広島出身なので、単独渡米して6年が経った今でもこの極寒に未だに慣れることが出来ません。4年前に1度だけ-18℃を経験したのですが、息をするたびに肺が痛かったのを今でも覚えています。あの極寒で、タイムズスクエアの年越しカウントダウンに行かれる勇者を心から尊敬します(笑)

またニューヨークのお家やアパートメントには、洗濯機・乾燥機が設置されていないことがほとんどです。そのため、極寒で太ももまで雪で埋まる天候の中、外のコインランドリーに洗濯物に行かなければいけません。大雨にも負けず吹雪にも負けず、大荷物を抱え、コインランドリーに行く必要がある事が、私にとってニューヨークで生活する上で1番の苦痛です。28年間ショートカット人生だったわたしも、さすがにニューヨークに来てからはロングヘア-で首元を冷やさないようにしています。

・日光が少ないことからのビタミンD不足→鬱に注意!

冬が長く日照時間が短いことから、ビタミンD不足にもなりがちです。そのことから、ニューヨークでは若い人達も鬱に悩まされています。最近では、サプリメントからビタミンDを摂取している私ですが、ニューヨークに来て最初の3年程は天候や環境の変化も関係して、かなりの鬱抑状態でした。また、病院や施設などでも患者さんの70%以上が、抗不安剤、抗うつ剤などを内服されているほど、寒い地域ではメンタルヘルスの安定も難しいのだなと感じます。留学先で出会った友達も、カウンセリングや心療内科に通われている方もたくさんいました。

・サンダーストームや洪水も多い

突然の雷、大雪、大雨もニューヨークではかなりあります!私は晴れ女なので、基本傘は持ち歩かないのですが、皆さん備えて雨具を毎日持ち歩いている人が多いです。

ニューヨークでは大雪や洪水の際に、地下鉄やバスが止まることも多くあります。そのため、通常は20分くらいで帰れる道のりに3時間ほど要することもあり、心身ともに疲弊します。大雪の日はみんな仕事に来れない、または来たくないため、かなりの多くの看護師さん・看護助手さんがCall in sick/Call outすることが多く、出勤するといつも後悔するほどの激務です(笑)

2.世界一の物価の高さ?

・ニューヨークの家賃は高すぎる

ニューヨークは土地も部屋も小さく、古く汚い建物も多い割にはこの家賃の高さ。この表は、ニューヨーク(マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン)の平均的な1 Bed roomの値段となっています。これはなんと2013年の平均家賃と書いてありますね😲現在は、コロナ後の家賃高騰を受けて、マンハッタンでは月10万円から20万円以上も家賃の値上がりがあったそうです😲2022年8月現在、$1=133円なので、マンハッタンでは狭いStudioや1Bed roomのアパートが日本円で月40-50万の家賃となります。

一部屋のルームシェアでもとりあえず高すぎるニューヨークライフ!安いルームシェアでも、地下の窓なし4畳ほどの、犬小屋みたいな部屋に$500~$600(日本円で月7-8万円ほど)かかります。ニューヨークで日本人留学生に人気の安全安心な日系不動産の格安ルームシェアは、Mixb:こちらを参照してください。私も貧乏学生の時は、このサイトにかなりお世話になり、月1で引っ越ししている期間も長くありました。看護学校や大学の現地のアメリカ人の友達でさえ、家賃が払えず、家族にも申し訳なくて言い出す事が出来ず、家賃節約のためカーホームレスしている貧乏学生もたくさんいました😿

もし自分でアメリカ系のアパートメントや家にアプライしたい場合は、審査も厳しく時間がかかります。私が今年アプライしたアパートで必要とされた書類は、①直近2カ月の収入証明 ②銀行口座の残高証明 ③過去3年間の税金記録 ④クレジットカードスコア証明(600以上が好ましい)⑤現在働いている職場の就労履歴などの5点でした。

・税金もバカ高い

ニューヨーク州にかぎらず、アメリカ全土で税金はかなり高いです。学生のインターンシップのようなOPTやCPTビザを使用すると、次の年のタックスリターン申請でかなりのお金が返ってくるので、貧乏学生にはとても助かります。ニューヨーク州では、図書館などでボランティアの方が無料でタックスリターンの書類手続きを手伝ってくれるので、超スローで時間はかかりましたが、有難かったです(笑)

私が現在、ニューヨーク看護師として支払っている税金にはこんな種類があります。

1.Federal Income Tax

2. Social Security Tax

3. Medicare Tax

4. NY State Income Tax

5. NYC Income Tax

6. NY Paid Family Leave Ins

7. Retirement 403B

アメリカでは看護師の仕事は高収入なのですが、月$3000以上(日本円で月40万円以上)が税金で引かれてなくなってしまいます。これは収入に対して35%以上の税金となるので高すぎます。

・食費も高い、レストラン、チップ制度

アイスコーヒーやタピオカティーなどを注文すると、ニューヨークでは1杯$5~$9(日本円で700~1200円)します。レストランでも、ラーメンは1杯2500~3000円。つるとんたんのうどんであれば、1杯2600~3200円(Tips抜き)という日本で500円程度で食べれるものが、ニューヨークではチップを含めると日本の8倍ほどの値段になります。

軽いディナーでさえも、チップを含めると二人で$80~$100(1万円以上)の外食費用になってしまいます。ニューヨークでは仕事が忙しい方も多いので、あまり料理を作らず外食される人が多いです。しかし、外食の異様な高さを知っている留学生や現地のニューヨーカー達は、自炊をしっかりして節約に励んでいます。また、ニューヨークはレストランやカフェなどの値段は高い割には、超高級店に行かない限り、残念な事に味のクオリティはかなり低いです。

・移民学生の学費は高額

ニューヨークで看護大学、特に私立の教育の良い大学に行きたい場合は、BSN学士の場合であると、年間600万円以上の学費がかかります。家賃や生活費、食費、教材費用などを合わせると、年間費用は1000万円越え...。日本の大学で出会ったニューヨークで国際看護師をされていた教授が『日本で家を8こ立てれるほどの学費を親が払ったわぁ☺』と笑いながら言われていて、笑えないなと思ったことを思いだしました。

アメリカ市民や、Green Card: 永住権保有者は、BSN: Bachelor of science in Nursing (看護学士)の大学コースであれば、移民学生の半額以下で教育を受けることが出来ます。しかし、International student: いわゆる学生ビザ保有者である移民の学生は、学費が現地の人の倍となっており高額です。このような金銭的な問題から、家族からの金銭的なサポートがない限り、大学を中退せざるをえない学生も多く存在します。

・医療費も狂ったように高い

『もし病気になったら、自分の腎臓や家を売らなきゃね。ははは。』などというブラックジョークもあるほど、医療費も高いです(全く笑えませんね。)ニューヨーク、とくにマンハッタンの医療費はアメリカでも群を抜いて高額です。語学学校で知り合った友達が、急性虫垂炎で倒れERに運ばれました。彼女が意識を失っている間に手術が施行され、1週間ほどICUにいたとのこと。その彼女から聞いた驚きの値段は、1週間で治療費1000万!!!😲彼女は自分は移民の学生であり望んで手術した訳ではない、誰も助けて欲しいとは頼んでいないと訴え続け、病院側は彼女からお金を取ることはありませんでした。私も5年前に1度、疲労・睡眠不足・低血糖で倒れ、ERに運ばれました。その際に、救急車に10分程度乗ったのですが、何の治療も受けずに6時間放置されその日は帰宅しました。後日、救急車費用の$1000(日本円で12万円ほど)の支払いが家に届きとても驚きました(笑)

・サブウェイやバス、タクシーなどの交通費も高い

ニューヨークには、メトロカードと呼ばれる地下鉄やバスを使用する際のカードがあります👇

メトロカード
メトロカード券売機(観光客用に日本語記載もあり)  

通勤・通学などで公共交通機関を多く使う人は、地下鉄とバスの乗り放題定期パス: Unlimited Ride30日分$127や、1週間分$33を購入している人がほとんどです。乗り放題もなかなか値段が張ります。また電車の中で早朝から、マリファナやタバコを吸っている人などもいて、仕事前に朝から疲弊することもしばしばです。

その他の交通機関としては、新幹線より少し遅い乗り物: Long Island Rail Loadや、ニュージャージー州にある路面電車のような乗り物: NJ Transit、有名な黄色いタクシーであるイエローキャブ、Uberなどがあります。どれを使うにも金額は高めで、ニューヨークでは車の維持費や駐車料金もバカにならないので、バスや地下鉄での通学・通勤が一番人気となっています。また近年イエローキャブは、英語の話せない観光者からお金を多くむしり取ったりなど、詐欺まがいなドライバーも多いため、使用する際は十分に気を付けて下さい。私も実際4年前に、日本からの一時帰国後、夜中の2時にイエローキャブを使用し、飲酒・薬物系の変なドライバーさんに当たってしまい、危ない運転をされメーターを止められていたため、多くお金を請求された怖い経験があります。

3.危険・治安が悪い

・犯罪が多い

昔よりも犯罪は減って治安も良くなったとは聞きますが、コロナのパンデミックを受け、治安も再度悪化したように思われるニューヨーク。拳銃社会のテキサスと比較すると、ニューヨークは拳銃を保持している人はかなり少ないです。しかしコロナが起きて治安が悪化し、ERに運ばれてくる患者の断トツ1位はGun Shot患者さんだったとか😲

安全な日本にいようがアメリカにいようが、どこにいても事件に巻き込まれる可能性はあるし、死ぬときは死ぬものです。しかし、ニューヨークは世界的な経済の中心地であり、911アメリカ同時多発テロが起こっていたり、銃の乱射や爆弾・車で歩行者に突っ込んだり、殺人や盗難も多いのは事実です。

また、ニューヨークでは地下鉄での無差別突き落とし事件もかなり多いので、皆さん『Stand Back!』で電車待ちの際は、十分注意してください!

・治安の悪さは地域にもよる

現地の人たちの考える、ニューヨークの地域別での治安について紹介します。(あくまでこれは現地のニューヨーカーや長年住んでいる方から聞いた個人的な意見ですので、参考程度に見てください。そしてNYもNJもかなり範囲が広いので、ここに載せる情報は一部のみの紹介となります。)

Manhattan:世界中から色んな人種の方の集まる『人種のサラダボウル』マンハッタン。移民学生や他の州から勉強に来られているアメリカ人学生、観光客、働かれている方などで賑やかに溢れかえっています。日本人の駐在さん達も多く住まれており、眠らない街マンハッタンは街灯もたくさんあります。ホームレスの方達も多いのですが、夜中に一人で暗い路地などに行かない限りは比較的安全です。Roosevelt Islandという小さな島もマンハッタンの一部に含まれるようですが、春には桜がたくさん咲き、自然で溢れる素敵な場所です。

Queens:比較的アジア系の人が多く集まっており、ファミリー層の高い地域となっているので安全です。クイーンズも広いので、ジャマイカやJFK空港の方までいくと治安もまた変わってきますが、日系・韓国系・中国系のスーパーマーケットも多くアジアの方には便利。Long Island Cityというマンハッタンに近い町は、リバーサイドの高級地帯で、たくさんの人が住みたいと憧れる場所です。

Brooklyn: 若者に人気のアーティストの街ブルックリン。比較的マンハッタンに近いブルックリンはBarやレストランが多く若者で溢れているので安全です。ブルックリンでも範囲はとても広く、人気の少ない暗い場所は危険なので避けましょう。

Herlem: ハーレムはマンハッタンの北部に位置する、アフリカ系アメリカ人達の文化とビジネスが混合された場所です。ゴスペルなども盛んで、ブラックカルチャー発祥の地とも呼ばれています。個人的にはアジア女性が一人で歩いていても危険な経験はしたとこはなく、パワーのある場所です。

The Bronx:ブロンクスは場所にもよるのですが、プロジェクトと呼ばれる建物に低所得者の方が多く住んでおり、昔からあまり治安が良くない地区として有名です。また工場や車での大気汚染がひどく、昔建てられた家の壁に使用されていた有害な物質のせいで喘息持ちの人が多いと看護学校で習いました。そのため、コロナで多くの方が感染され亡くなられたのもこの地域に人たちでした。夜中の一人歩きはこの地区では十分に気を付けましょう。

Upstate of NY:自然と緑で溢れかえるアップステートニューヨーク。紅葉やハイキングなども楽しめます。車移動が好ましい場所ですが、治安も良く多くの家族が住まれています。私も、子供が出来たり家を購入するなら、自然のたくさんある癒されるアップステートが良いなと思っています。

Long Island: 比較的白人の家族層の多い地域。安全ですが少しカントリーサイドな雰囲気。車がないと移動が不便ですが、バスやLong Island Rail Loadも開通しています。有名なワイン製造所などもあり、海沿いの素敵なお家や新鮮なシーフード料理の多いレストラン街などは、老後に良いなあと個人的に思う場所です。

Staten Island:スタテンアイランドは、マンハッタンから無料のフェリーがでており、フェリーから自由の女神を見ることも出来ます。ホームレスの人も多く見ますが、最近は新しいショッピング街もできて、賑わっています。家賃も安めで、海越しに見えるマンハッタンも絶景です。

New Jersey State:ニューヨークのお隣に位置する、ニュージャージー。日系の学校も多く、お子さんのいる家族には安全で安心な場所です。マンハッタンより土地も広く家賃も抑えることが可能。マンハッタンまで、バスで10-15分程度で通勤することも出来る便利な場所です。

・コロナでアジアンヘイトが加速

もともとアジア人差別というものは、アメリカ以外でもどこにでも存在すると思います。ニューヨークは比較的たくさんの人種が生活しているため、アジア人も多く差別自体は田舎に比べ少ないように感じます。しかし、コロナが中国で発生したことや、パンデミックの影響で職を失った方や生活に支障をきたした方からの逆恨みなどもあり、アジアンヘイトが急激に加速しました。チャイニーズアメリカンの家族が殺傷されたり、韓国人留学生が顔に硫酸をかけられたりなどの悲しいニュースが多くありました。私自身は、ニューヨークで身体的に危険な目に合ったことはありません。しかしパンデミック直後は、『ファッキンチャイニーズヴァイルス!!』と叫ばれたり、電車で隣に座っていた人達が私の隣の席だけを避けて座る、などの経験はたくさんしました😂

・ホームレスの人が多い

家賃・生活費・医療費の高額すぎるニューヨークでは、解雇・事故・入院・手術・災害・家事・病気などの思わぬ事がきっかけで、ホームレスになられる方もとても多いです。そのため、歩道などに段ボールを引いて生活されている方や、道行く人達にお金を尋ねることで生計を立てている方も多く見ます。現に広島の田舎から出てきた田舎っぺの私も、大都会ニューヨークの生活が過酷過ぎて、何千回もホームレス寸前まで陥った経験があります。そのため、ホームレスの人たちや移民が異国の地で生き延びる事の苦労や大変さはとてもよく理解出来ます。

またホームレスの方の犯罪率も高く、コロナの影響でホームレスが増加し、近年ではニューヨークの治安の悪さも再度増してきている印象を受けます。

・ニューヨークはお金で安全・安心を買う場所

私がニューヨークに看護留学をして、一番学んだことと言えばまさにこれです!!ニューヨークは、お金で時間や安全・安心を購入する街です。どういうことがというと、夜中遅くなったら安全のため、バスや地下鉄は使用しない。タクシーを使用し安全に家までたどり着く。ストーカー予防や不審者予防のために、入り口にドアマンのいるアパートメントを選ぶ。などが挙げられます。最近では、マンハッタンに住むアジアンアメリカンの女性が、夜中ホームレスの男性に後をつけられ、家の中まで侵入してきて殺害されたショッキングなニュースを見ました。私も留学当初は、右も左も分からずボケっとしていたため、過去ルームメイトに3人からストーカーされたり、夜道で知らない人に車で追跡された経験もありました。

4.街の衛生状態が悪い

・ゴミの街ニューヨーク

スパイダーマンやホームアローンなどの映画を見ると、ニューヨークはかなり綺麗で洗練された印象があると思います。しかし、実際のニューヨークは、なんといっても汚い!!!の一言に限ります。ニューヨークでは日々ゴミで溢れかえっています。特に、日本のように衛生的に綺麗な国からきている私たち日本人であればかなり驚くほどです。人々のゴミのポイ捨ては当たり前。ゴミ箱からペットボトルなどお金になりそうなものを回収する人も多く、ゴミが散らかりネズミやゴキブリが大量発生しています。回収され忘れることも多いのか、ゴミの山からは異臭が漂うニューヨークシティ。コロナがニューヨークでかなり蔓延した理由も、この公衆衛生の悪さにあるのではないかと思います。

・アパートも家も全てが古く新築はほぼない

ニューヨークは古い街であり、家を0から建築するにも費用が莫大にかかります。そのため、多くの家やアパートメントは、リフォームがメインであり、建物が新しく建て直されることは稀です。そのため家やアパートメントは古く汚い傾向が強いです。ネズミやゴキブリがたくさんいることもしょっちゅう。私は汚い家に住んで、ベッドバグという床ジラミに体中を刺され大変な目にあいました。綺麗な日本ではあまり聞く事はないと思いますが、アメリカでは床シラミはよく出ます。映画館で他の人の衣類からシラミをもらったり、コインランドリーで前に洗濯した家庭から家に持って帰ってしまったりするケースも多いようです。やつらは薬品をかけて退治してもなかなか死なないので、布団やマットレスを全て捨てる必要があり、本当に駆除が大変です。

また留学1日目に、ガス漏れした家が爆発し、お亡くなりになられた日本人留学生の話も聞いたことがあります。シェアハウスなどでも、大家さんが怠け者の方であると家がちきんと管理されていない場合もあります。例えば私の友達が経験した例と挙げると、窓ガラスが割れて真冬の寒い中風が筒抜けであったり、ドアが壊れていて鍵がかけれないなど、ニューヨークには危険な家が多く存在します。

・自然のないコンクリートジャングル

ニューヨーク、特にマンハッタンは高い高層ビルやオフィスが立ち並び、まさにコンクリートジャングル。In New York, Concrete jungle where dreams are made of~♬なんて有名な曲もあるくらいです。ニューヨークのような大都会が好きな人は良いですが、私のように自然の中での生活に安らぎや癒しを感じる人にとっては、自然がないことはかなりの苦痛です(笑)

自然が少ないため空気のクォリティも悪かったり、自然の中をハイキングやキャンピングなどしてのストレス発散方法が出来ないのが、都会の難しいところだなと感じます。ニューヨークの人々は主に、レストランやルーフトップバー、カフェなどに出かけたりするのが好きな印象があります。ニューヨークの夜景は本当に綺麗なので、それだけはおススメです!

・屋外でトイレが見つからない問題

ニューヨークは街自体が古いので、野外にトイレが設置されていないことも多いです。日本のように駅の中や、電車の中にトイレがあるなんてゆう事は、ニューヨークではあり得ません。なので、もし野外で尿意を感じた場合はこれまた大変。一部の駅や、レストランやカフェにわざわざ入らないとトイレがないです。留学当初は私もそんなことは知らず、夜中に知らない駅で降り、トイレを探しにレストランへ駆け込む、なんてこともしょっちゅうありました。コロナ感染蔓延防止のために多くのトイレが閉鎖し、更にトイレ探しが困難になった時期もありました(笑)

本当に冗談ではなく、子供や大人でも我慢できず、道端や地下鉄の中で失禁してしまうこともあります。地下鉄の中に、大きな💩が落ちているなんてことも、ニューヨークでは日常茶飯事です。(お食事中の方スミマセン。でも嘘偽りのない、ニューヨークの事実なんです😿)

5.大都会の人間は冷たい?

・良くも悪くも個人主義・他人に興味がないニューヨーカー達

現地のニューヨーカー達でさえも生きていく事や仕事に精一杯なので、多くの人たちは、他人に対して思いやる余裕はありません。もし自分が道がわからない、何か質問がある場合など、直接聞けば優しく教えてくれる人がほとんどですが、あちらから察して困っていそうだからと自分から声をかけたり手を差し伸べてくれる人は、まずニューヨークにはいません。キャリアを追いかけている人や、自立心の高い人、私のようなドリーマーの多い街なので、良くも悪くも皆さん個人主義です。他者に興味がなく、皆さん忙しい大都会なので、道で人と目が合うことすらまずありません。ニューヨークシティで誰かと偶然目あった場合などは、逆に気を付けた方が良いサインです。その人は何かを観察していた、又は、企んでいる、ナンパしいようとしているなどの可能性が高いからです。

・恋愛面も苦労。独特のデーティングシステムが存在する

アメリカ人と付き合ってみたい!国際結婚に憧れる!などの期待を抱いて留学する方もいるかもしれません。しかし、海外には日本人に馴染みのない独特なディーティングシステムが存在し、恋愛面も一苦労です。

ニューヨーカーとお付き合いする場合、お互いのことをもっとよく知るために『デーティング期間』、いわゆるお試し期間が設けられます。この曖昧なデーティング期間が、1-2年以上続いても、結局は彼女・彼氏に昇格する事が出来ず、お別れする人もたくさんいます。ニューヨークでは、Dating/Seeingは、付き合っているという意味にはなりません。Dating/Seeingとは、あくまでお互いの相性を確かめ合う期間であり、その間に4-5人以上の人と同時進行でデーティングしている人もいます。それがニューヨークの若者のデーティングスタイル。彼らにとって、恋愛は一種のGAME。大都会ニューヨークには、相手の人生を邪魔し、破壊することを楽しむ人たちも多くいます。GAME OVER、つまり相性が良くないと感じた瞬間から、奴らのフェードアウトは始まります(笑)そのため、Officially Girlfriend/Boyfrind、または、In a relationshipの彼氏・彼女にたどり着くまでがとても難しいのです。

・信頼できる友人を作ることも困難

恋愛も大変であれば、心許せる友達を見つけることもまた一苦労です。どんなに仲の良い友達であっても、嘘をつかれたり、騙されたり、裏切られたり、お金貸して欲しいと言われたり、他人を利用する傾向が強めです。本当にドラマのようですね(笑)

またニューヨークに長くいればいるほど、仲良くなった日本人留学生や、駐在の方達、他の国の友達もみんな帰国してしまいます。なので、大都会で夢を追うのは常に孤独との戦いです。私は6年間で1人だけ留学当初から友達の韓国人の大親友がいます。移民が異国の地で0から居場所を作ることの難しさを経験しましたが、今はお友達や職場の人達にも恵まれ、ここまで頑張ってこれた自分はラッキーだったなと感謝でいっぱいです。

・アメリカ1Rudeな人々で溢れかえる街ニューヨーク

現地のアメリカ人達でさえも口を揃えて、『ニューヨークはアメリカではない』といいます(笑)私もこの意見には大賛成なのですが、ニューヨークはニューヨークという1つの国だと思って生活した方が心が軽くなります(笑)ニューヨークは他の州に比べ、断トツに個性的な人、変な人、自我の強い人、攻撃的な人、Rudeな人、感情的な人が多く、とても心身ともに疲弊します😂世界中からたくさんの人が集まっているので、人々の教育レベルも違いますし、文化的背景、宗教的背景も異なります。なので一概に性格が変とか激しいとか決めつける事はできないのですが、ニューヨークは本当にルールのない無法地帯。英語も人によってたくさんのアクセントや発音があり、私も未だに声のトーンや訛りやアクセントによっては英語が聞き取れない時もあります。また人によっては、あまりにもダイレクトな英語を使うため怖く聞こえたり、Rudeに思える人も多いのかなとも思います。

・ルームメイトや近隣トラブルも多い

私はニューヨークに現在6年間住んでいるのですが、引っ越しをもうかれこれ30回ほど経験しました。その理由が、何といってもルームメイト問題!!です。私が潔癖症で自立心が高い事が、ルームシェアする上で良くない原因なのかもしれません。しかし、ニューヨークで経済的に自立していない留学生や、ルームメイトは危険がいっぱい潜んでいます。

例えば、自分の国でも一人暮らしをしたことのないお坊ちゃま・お嬢様とルームシェアをするとしましょう。彼らは大量の洗剤でお米をとぎだし、コーンオイル2Lを使用してスープを作ろうとしますが、油が飛び散って火事になりかけます。食べたものの後始末の仕方は知らないので放置。翌日ゴキちゃんが大量発生します。トイレの鍵の開け方が分からず、足でドアを蹴破り見事脱出。トイレのドアには大きな穴があき、外から丸見えです。ニューヨークには、親が社長であったり大金持ちである子供が多く留学してくるので、私のような一般ピーポーの常識ではありえないようなことを彼らはやらかします🥶寂しがりやで孤独なルームメイト3人からストーカーを経験したこともありました。ニューヨークのお部屋選びでは、住む場所やルームメイトは十分に注意することをお勧めします。

6.移民が仕事を見つけるのも簡単ではない

・就職はあくまで経験・学歴・実力重視

ニューヨークは田舎よりも仕事の選択肢が多い!という事から、他の州から働きに来られる方も多いです。確かに、大都会ニューヨークは仕事は選ばなけば何でもあります。例えば、レストランでウェイトレスとか、ベビーシッターなど、資格やスキルが必要なく出来る仕事もたくさんあります。しかし、医療者としてニューヨークで働きたいのであれば、就活や仕事はあくまでアメリカの病院経験重視・実力社会であることは間違いないです。

看護師であれば、BSNのBachelor degreeは仕事に応募する際の最低の学位です。皆さんMaster Degreeやスペシャリストなどを働きながら勉強しており、ニューヨークの看護師は学歴社会です。職場もどの病院でも良いのであればどこでも働けますし、どのUnitや専門でも気にしないのであれば、なんでも看護師としての仕事はあります。しかし、自分は絶対ここでしか働きたくないというようなこだわりやプライドの強すぎる方であると、その仕事に行き着くまでに時間はかなりかかりますし、競争率も高いです。

ニューヨークの病院では、BSNがないと面接すら受けさせてもらえない病院も山ほどあります。そして中には、GPA3.5以上ないと面接しないという病院さえも。人間としての価値はそんな事では決まらないと言うのに。大都会ニューヨークは厳しいですね😲

・学生は合法的に働けないアメリカ

アメリカは、他の国のように簡単に所得出来るビザや労働ビザ・ワーホリ制度もないです。そのため、移民がアメリカで雇用ビザを取得し就労することは現在とても難しくなっています。アメリカは、大学に行くとOPTやCPTの1年の就労許可は出ますが、雇用の保証は一切ないです。なので、移民学生が高額な学費・生活費、家賃を自力で払いつつ、高額な雇用ビザの手続きも始めるという事が、世界で一番ニューヨークが金銭的に難しいのではないかなと思います。

特に雇用ビザがないとなかなか働ける選択肢が少ないので、多くの貧乏学生はアメリカのレストランなどで現金をもらい違法労働しています。また、老人ホームやリハビリセンターで看護師として下積み経験をしていたころは、フィリピン人の違法労働している看護師さん達をたくさん見ました。学費を稼いで学生ビサをキープするためにみんな違法労働をし、皆さん学校に勉強しに来れないゴースト学生がとても多いです。

終わりに

一つだけ伝えたいのは、この情報はあなたに不安や恐怖を植え付けたり、脅しているわけではないという事です(笑)私はアメリカ留学の現実・ニューヨークでの過酷な生活の実態を知らずに渡米し、誰も頼れる人がいなかったのでとても苦労しました。なので今後ニューヨークに留学・就労・移住などを検討されている方がいれば、私のように無知がゆえに、大変な経験はしてほしくないと願っています。少なくともニューヨーク生活で注意するポイントさえ分かっていれば、危険も簡単に回避する事が出来ますし、それを留学や人生計画に取り入れる事もできます。そして正しい情報さえ知っていれば、皆さんが安全で楽しいニューヨーク生活を送れるのではないかと思い、この情報を発信しています。

ニューヨークではやはり、金銭的な問題で夢を諦めて帰国される人が一番多いです。そのため、家族からの経済的サポートや、貯金、日本でのオンラインビジネスなどを通して収入の柱を自分自身でいくつか作っておくことも大切だなと実感しました。留学前・移住前に、情報を知っているのと知っていないのでは天と地の差です。『情報を制する者は、留学をも制する』と言っても過言ではありません!☺ 是非みなさまの参考になると嬉しいです!

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