アメリカ大学院への道 ‐WES編‐
yuki
この記事では、移民看護師がアメリカで大学院に行きたい場合に、必ずと言っていいほど必要となる、WESの手続きについてまとめています！私は18歳の頃から、アメリカの大学院進学にずっと憧れていました！そして14年経過した今、ついに！！自分の全ての計画の節目を迎え、ようやくアメリカの大学院へ書類の申請を開始しました。アメリカでの留学・大学生ライフに憧れている方達の参考になると嬉しいです☺
1．WESとは？
WES: World Education Servicesの略。WESは、アメリカだけでなく世界中のほとんどの大学や雇用主に認められている民間組織です。世界で最も古い教育評価機関の1つであり、知名度も高く、アメリカ・カナダでは信頼度の高い組織。アメリカで教育を受け学位のある人達は必要のない審査。しかし、私のように日本での教育・学位しかない移民は、大学院審査時にWESを通すことが義務付けられています。
WESでは、日本での教育がアメリカでの教育システムと等しいものかを審査します。主には①GPAという学力・成績審査②教育年数③学部④単位数などの教育資格を評価し、大学院側もしくはSOPHAS（私の場合は公衆衛生のApplication）上にオンラインで送ってくれます。WESの情報を元に、大学院が合否の公平な審査を行います。申請する大学やプログラムによっては、WES評価が必要でない場合もあるので、自身で大学のRequirementを確認の上、注意が必要です。
2．WESの登録方法
①WESのOnline公式サイト から自分のアカウントを作成するところからスタートします！
②アメリカかカナダかを選択する画面が出てくるので、私はアメリカを選びました。
③自分のメールアドレスを登録し、Confirmationするとメールアドレスの登録は完了。登録後の開始画面はこんな感じです。
④まず最初は、Personal Informationの入力を行います！2-3分ほどで終わる簡単な項目です！
⑤その後は、Report Purposeという項目が出てきます。目的はもちろん教育であるので、Education を選びます。私の場合は大学院にアプライしたいので、Graduation Admissionを選びました！
⑥次にAdd Credencialの項目が出てくるので、自分が卒業した大学の情報を記載していきます。Type of EducationはHigher Educationを選択し、自分の日本の大学名を記載します。Name of Diploma/Certificateの場所は、Bachelor of Nursing Scienceを選択します。登録はかなりシンプルで簡単なものとなっています。
⑦続いてはReport Recipientsという項目を記載していきます！👇
Recipient１はYouと書いてあり、ここには自分の住所を登録します。Recipient２は、Institutions receiving your reportと書いており、ここには自分のWES審査結果を送って欲しい大学名（志望校）を記載します。数か所、出願希望している大学がある場合は、Add Recipientsをクリックし、このように大学名・大学院のプログラム名を全て追加・登録します！👇
例えとして、New York Universityを自分の志望校としている場合は、WESの審査結果を送って欲しいInstitutionとして、上記のようにNYUを登録しないといけません。似たような大学や、違うキャンパスの名前なども出てくる場合があるので、注意して選ぶ必要があります。自分がSOPHAS（大学院のアプリケーション）上で願書を提出した大学は全てここに記載しないと、大学側がWESの審査結果を受け取ることが出来ないので、大学がSOPHASの審査も開始してくれないので注意が必要です！
⑧最後に自分がどのプランを選択するのかも大切になってきます。おススメなのは、course by courseのWES ICA（Recommended）と書いてあるものです！このプランは、GPAの計算をしてくれ他の大学を受験したい場合にWESの審査結果を速攻で発行してくれます！この値段は、＄217とお高めです😂もし自宅宛てに追加のCopyを頼みたい場合は、1枚につき＄32です。年々WESの方も値上げが進んでいる様子です。
3．日本の大学に書類を作成してもらう
WESのアカウントを作成し、お金を支払うと、次は自分の卒業大学に連絡をとります！私の場合は、大学側に6年以上書類ミスをされ続け、彼らのことを全く信頼していないので、自分で取り寄せていた成績証明書と卒業証明書のスキャンを大学に電子メールで送り、その4枚の書類を印刷してもらいました。自分の英語の成績・卒業証明書の一番上にも、自分のWES Reference Numberというものを記載します。（WESの自分のアカウント上にReference Numberが書かれてあるので、チェックしてみてください！）WESに送る書類は、大学から必ず封がされていないといけませんので、ご注意を！👇
このように、封筒の裏には大学側からStampかSealを押してもらう、または代表の人のサインを書いてもらわないと、WESはこの書類を受け付けてくれません。この封筒の表にも、自分のWES Reference Numberを書いていないと受理されません。（WESの送り先の住所は、現在カナダになっているので、自身で調べて国際郵送してください☺）
4．書類をWESに提出する
英語のBSNの成績証明と卒業証明をコピーしてもらい、封筒を完成してもらうと次はWESに書類を送ります！方法は２つあり、①日本の大学側から直接WESに郵送してもらう、または、②日本の大学が自分宛てに封筒をおくり、それを自分でWESに郵送するというものです！私の場合は、日本の大学が自分の妹に封筒を郵送し、妹が日本からFedExを使用し、国際郵送してくれました。お値段は1万円もかかりました。
WESの自分のアカウントを確認すると、自分の書類がどのようなステイタスかのかが確認できます。私の場合は、手紙がWESに届いて3週間以上審査してもらえませんでした（笑）
1ヶ月程たった頃に、WESのステイタスが、waiting for additional documentみたいな内容に切り替わり、え？なんで？と思い電話確認。『4枚提出した中の3枚目のページが届いていない』と伝えられました。うちの日本の看護大学には6年間で何回も書類ミスをされているので、私がメールで送った4枚の資料を印刷することも出来ないのか、、と絶望しましたが、日本の大学側は絶対に4枚送ったと主張。言い合っていても仕方がないので、再度WESにAcadeic Transcriptsを送ることにしました。
4．WESとパートナーシップを結ぶ場合
WESと日本の大学がデジタルパートナーシップを結ぶ手続きをすれば、書類を高いお金を払って国際郵送しなくても、オンラインからメールで書類を送ることが可能となります！これは一番最短で、無料で書類を送れるためかなりおススメです！
私が2回目の書類をWESに送った際は、紙媒体の郵送＋このデジタルパートナーシップでメール送信の２つを同時に行いました！WESとパートナーシップを結ぶには、上記のFormを大学側が記載し送信しないといけません。Formは1分ほどで終わる簡単なものです！このFormを大学が送ると翌日にはWESから返答が来て、書類をメールで送ることが可能です。紙媒体の書類はThanksgivingのHoliday weekであったため10日も届かず、メールでの書類が早く届き、再度審査開始となりました。
5．WESのステイタス
書類が届いた後は、WESのステイタスがWe are analyzing and evaluating your documentsと変わりました。しかしその後、1ヶ月経ってもステイタスが変わらず、しびれを切らして再度電話確認。もう2ヶ月もWESが終わっておらず、大学院の締め切りがやばくなってきたため、早く審査してほしいと毎日5日間電話で訴え続けました。すると、申請者が多いためプロセスが時間がかかるなどと言っていたWESから急に、大学側に書類が本物であるか証明してもらわないと審査できないとの返答が返ってきました。
大学が書類を発行し、封筒を作成し、おまけにオンラインでのメールの書類も送っているのに、何故本物かの証明をしないといけないのか意味不明でしたが、WESから送られてきたVerification Questionに大学側がメール回答し、書類提出から2カ月以上たってようやく審査が開始となりました。
このように全ての資料が整えば、WESからいつ書類がコンプリートするかのメールがあります！
6．最後に
WESを使用して、1つだけ良かったポイントは、電話で問い合わせすればいつも1分ほどでオペレーターの方に繋がることです（笑）全体の評価としては対応はかなりスローです。WESの公式サイトには、審査開始から5日～7日で書類審査が終了すると書かれてあります。たしかに審査が開始となれば早いのですが、私の場合、審査開始となるまでのプロセスがとても長く、2.5カ月以上も要しました。私は大学院の締め切りに合わせ、2カ月早く書類を提出しましたが、大学のミスやホリデーシーズンであったりと、WESがなかなか審査を開始してくれなかったことから、大学院側にWESの審査内容が届くのに3カ月もかかってしまいました。日本の学士をもっていて、将来アメリカでマスターを取りたい方は、WESは早め早めに書類申請していく事をお勧めします！！😂
